この本はいろいろな業界の事情がわかり、とっても興味深く読むことができました。
ビジネスで成功するためには、商品の原価を常に気にしていること。
「集客商品」と「収益商品」がバランスよく組み合わされた仕掛けのあるものに、儲けのからくりがある。
これがわかっただけでもビジネスのコツがわかった気がします。
たとえばレストランのドリンクバー、飲み放題が売り物のドリンクバーの値段は200円から300円、「やすい、得した」という気持ちになりますが、実際のところお客さんはどのくらい飲めば元がとれるのでしょうか。
ドリンクバーの原価は基本的に一杯5円~8円程度で、なんと200円のお店でもお客さんは25杯以上飲んでようやく元が取れるといいます。
しかもファミレスとドリンク会社はほとんどの場合「たくさん消費すれば消費するほど仕入れ値を下げる」という契約を結んでいるので、ドリンクバーでたくさん飲んでもらうことによってファミレス側の原価も下がる仕組みになっています。
食事をしたい人達を集めておいてドリンクで儲ける仕組み、「集客商品」である食事と「収益商品」であるドリンクの組み合わせによってバランスをとっている。
「色つきの水」で儲けているのに、それを消費者に悟られないようにしている。それどころか飲み放題で得したと思わせるところがドリンクバーの賢いビジネスです。
ハンバーガーショップの「集客商品」は当然ハンバーガーですが、商品別の原価率はハンバーガーがいちばん高く利益はすくない、これに対して、ポテトと炭酸系ドリンクは原価率が低く、利益幅が大きい「収益商品」となっています。
つまり消費者は「ポテトとドリンクがついたセットメニューはお得」と思って3つの商品を一度に頼むことになるため、ひとつひとつ頼むより断然原価率が下がり、客単価も利益幅もアップする仕組みになっているのです。
結局セットメニューは消費者がお得なのではなく、売る側がお得なのです。
利益を上げるドリンクの売り上げが伸びていないときはポテトに塩をたくさんふりかければOK、ポテトの塩分でのどがかわけばドリンクが売れる。
「ごいっしょにポテトはいかがですか?」
読んでいて思わず笑ってしまうところがいくつかありました。
そのほかにも廃棄物のホタテ貝殻から生まれたチョークの話や、葉っぱを「つまもの」としてビジネスにする話など、とっても参考になる興味深い話がたくさん載っています。今からビジネスを始める人にはぜひ読んでほしい一冊です。
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